映画日記
2010年
  2010年 テレビで見た映画の感想日記
  4月29日(木)     宇都宮     最高気温22.5℃           
 レオナルド・ディカプリオ主演の映画「シャッター・アイランド」を見てきた。
 以前、見たスコセッシュ監督とディカプリオの「ディパーテッド」は迫力満点で
 筋も面白い映画だったので、今回もと楽しみに出掛けた。
 映画資料より
 オスカー受賞作『ディパーテッド』を始め数々の話題作を世に送り出してきた
 スコセッシ監督×レオナルド・ディカプリオのコンビが描く脅威の謎解きミステリー。
 精神を病んだ犯罪者を収容する孤島で突如、姿を消したた女の謎を探るべく、島へと足を
 踏み入れた保安官テディが見たものとは?そして、物語に隠された驚くべき謎とは?
 この映画を見た後に思った事は「シックスセンス」やヒッチコックの「サイコ」に似た
 終わり方だな〜と。。。主人は最後まで騙されていたみたいだけれど。。
 私は映画を見ていく内に、もしかしてと思って最後は「やっぱり〜」となった。
 荒れ狂う海、そそりたつ絶壁に手をかけながら海岸に下りていくディカプリオ。
 嵐のシーン、行ってはいけないC病棟に潜り込んだり、灯台でのシーンと
 CGだと思いつつも、映画の中に入り込んでいるので、ハラハラドキドキ!!
 何度も声をあげそうになる程、怖いシーンがあった。
 2時間18分の長い映画だったが、私にとってはアッという間の時間だった。
 でも〜 私が期待し過ぎたからかもしれないが、なんだかな〜という映画だった。(笑)
  あらすぎ
 1954年9月、ボストンのはるか沖合に浮かぶ孤島“シャッター アイランド”。
 精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院で、鍵のかかった病室から
 女性患者が煙のように消える。捜査のため、この孤島に降り立った連邦保安官のテディと
 新しい相棒のチャック。いったい彼女は、どこへ行ったのか?
 唯一の手掛かりは、彼女が部屋に残した1枚の紙切れ。
 そこには、「4の法則」と題した暗号が記されていた…。
 凄惨な戦争体験と、妻の死という二重のトラウマに苦しむ保安官テディを、
 最近すっかり渋み走ったディカプリオが力演。外界から完全に閉ざされた精神病院の
 秘密にじわじわと肉薄していくテディの二日間を、手に汗にぎる緊迫度で描き切る。
 なんでも我が子を三人殺した女が、鍵の掛かった独房から煙のように消え失せた。
 しかもまわりはひたすら海。逃げるルートは皆無。
 彼女はいったいどうやって、逃走したのか? 煙のように消えたのはなぜ?
 などという展開を期待してはいけない(笑)。
 さらにこの刑事、心に強いトラウマをかかえています。この話は第二次世界大戦の
 すぐあとの話で刑事はナチスの収容所で大量のユダヤ人の死体を見て動揺しますし
 さらにナチスの監視員達を大量に銃殺します(戦闘ではなく、処刑)。
 さらにはもうひとつ、妻がアパートの管理人に部屋もろとも焼き殺されてしまうと
 いう過去を持ちます。しかも、その犯人はこの精神病院にいるらしい。
 つまり、この任務を与えられたとき、渡りに船とばかりに飛びついたのでした。
 ところが、いざこの島を調べても、その管理員はどこにもいない。それどころか、
 本来の任務である脱走した女も影も形もない。
 この島は、患者を人体実験して、操っている。しかも島にいる全員の共謀だ。
 ここに来て以来、偏頭痛に悩まされるし、死んだ妻の幻覚や悪夢にうなされる。
 これはきっと食べ物に薬が混ぜられているからにちがいない。
 さらに自分を襲ってきた患者を絞め殺そうとしたり彼の暴走は続く。
 デカプリオのこの異常な行動と心理、さらにはむちゃくちゃな推理。
 このあたりから、観客はこう思うはず。頭だいじょうぶか、こいつ?
 最後の患者はデカプリオでしたっていわれても、やっぱりな。
 このオチにもっていくためには、最後の最後までまともそうに見せなければ。
 でないと、誰も驚いてくれませんよ(たとえ、正解に気づかないとしても)。
 マーチン・スコセッシ監督にミステリーセンスはあまりそなわっていないようです。
 つまらないかといえば、けっしてそんなこともなく、退屈せずにいっきに物語は終盤まで
 疾走します。デカプリオの演技もよかったと思うし。
 ただ、ミステリー部分に多大な期待を寄せすぎると肩すかしを食うかも。

 映像、音響、そして思わせぶりな病院関係者たち、【スコセッシ】の演出ぶりは見事だが
 我々に見せてくれる映像のほとんどが精神病患者の脳裏の映像なんです。
 なんてそんな映画作りが許されるのだろうか、、。
 『シックスセンス』はあくまで主人公から見た映像だけで通していた。
 結局は、妻が精神を病み、子供2人を殺した。それを見たテディは妻を殺した。
 精神を病んだテディは、精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院に入った。

  2010念3月14日(日)      「ハート・ロッカー」        
 82回アカデミー賞の作品賞は「ハート・ロッカー」が獲得した。
 イラク戦争の現場で爆発物を処理する米兵を描いた作品で、
 キャスリン・ビグロー監督が監督賞を初受賞した。
 「ハート・ロッカー」と「アバター」は最多の9部門でノミネート。
 2人の監督は元夫婦で、「対決」が関心を呼んでいた。
 「ハート・ロッカー」は6冠を制し、3冠にとどまった「アバター」を上回った。
 アカデミー賞では、元妻の「ハート・ロッカー」に軍配が上がった。
 予告編を見て、主人が見たいと言っていたので、今日見に行った。
 アカデミー賞を受賞した事と、今日は日曜日だったせいか、座席は満席に近かった。
             
 テロ集団が埋めた爆弾を処理中、いつ爆発するかとハラハラドキドキ。。。
 命をおとすかもしれないと覚悟の上で兵士としての勤めを果たす姿に
 やりきない思いがした。
 命がけの仕事をしてもイラク人から感謝されていないように思える。
 イラク戦争がおきなければ、イラク人は今より幸せだったのだろうか?
 フセインの恐怖政治の犠牲者、イラク人の死者の数は少なかったのだろうかと
 考えると本当にやりきれない思いになる。
 
 資料より
 2004年、イラク・バグダッド。 駐留米軍のブラボー中隊・爆弾処理班の作業中に
 爆発が起き、班長のトンプソン軍曹が爆死してしまう。
 トンプソン軍曹の代わりに派遣されてきたのは、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹。
 彼はこれまでに873個もの爆弾を処理してきたエキスパートだが、その自信ゆえか
 型破りで無謀な行動が多かった。部下のサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵は
 彼に反発するが、ある事件をきっかけに打ち解けていく。
 2010年の第82回アカデミー賞で最多9部門のノミネートを受け、台風の目となっている本作。
 キャスリン・ビグロー監督が描いたのは、イラク戦争に爆弾処理のエキスパートとして
 従軍し死と間近で対面している兵士たちの葛藤のドラマだ。
 戦争特派員クリス・ヘッジの著作「戦争の甘い誘惑」からインスピレーションを得た監督は、
 戦争に魅力を感じ麻薬のようにのめり込む兵士の姿を、不安定に動き回る手持ちカメラを
 使いリアルな映像で描きだした。
 脚本家マーク・ボールが実際に何週間もイラクで爆発物処理班と
 行動を共にしたというだけあって主要登場人物3人の行動からは緊迫感、高揚感、
 虚無感など、兵士たちの心の動きが見事に伝わってくる。
 こういうタイプの映画は、私の好みではない。 主人に良かった?と聞いたら
 「シャーロック・ホームズ」の映画の方が良かったかもねだって。。(笑)
 私が次に見たい映画は、「シャッター アイランド」
 「ディパーテッド」のスコセッシュ監督&ディカプリオ主演コンビによるサスペンス。
 精神を病んだ犯罪者を収容する四方を海に囲まれた刑務所を舞台に、謎ときサスペンスだ。
 すっごく楽しみな映画だ。 「シャッター アイランド」のポスターは →ここ

  2010年2月14日(日)     「インビクタス・負けざる者」         
今日はクリント・イーストウッドが監督した映画
「インビクタス・負けざる者」を見てきた。
今年80歳になるという年齢でありながら、
映画作りへの情熱がすごい! 今まで監督した映画を
何本も見たが、見て良かった〜と必ず思わせてくれた。
この映画も感動で胸がいっぱいに。。。
クリント・イーストウッドは、やっぱり期待を裏切らない。
 政治犯として27年もの間、投獄されていたネルソン・マンデラが、
 南アフリカ共和国初の黒人大統領となり、国を建てなおすために、おこなった実際の
 お話しの映画化だ。
 アパルトヘイト政策に反対を唱えたために、政治犯とみなされ犯罪者とされ、
 長期間の刑務所生活を送ったが、その生活の中、書物を読み、勉強して学んだ事は
 復讐ではなく「和解と赦し」だった。
 南アフリカ共和国の黒人は、長年しいたげられた恨みから白人を憎んでいる人ばかり。
 この国を立て直すには白人を許し、人種の壁を乗り越えなくては、平和な暮らしはないと
 訴えるネルソン・マンデラ大統領。
 マンデラ大統領にとっては、祖国がひとつになることが一番の願い。
 彼は南アフリカ共和国のラグビーチームの再建を図る。
 1995年に自国で開催するラグビー・ワールド・カップで勝つ事で国がひとつに
 なると確信し、黒人1人以外、全て白人というラグビーチームを支援し
 キャプテンに自分の気持ちを伝える。
 それに応えたチームキャプテンのもと、一致団結して前進する。 奇跡が起きた。
 復讐ではなく「和解と赦し」の精神を持つ人が
 全ての国のトップになったら、戦争は
 起きないのではと思った。
 自分の親、兄弟、子供を殺されたり非人道的な
 事をされたら誰だって恨み、憎む。
 許す事なんで出来っこない。
 でも許す事から、その国に平和が来ると
 信じて行動すれば、戦いは起きないと
 この映画で言っている気がした。
 ネルソン・マンデラ大統領って、
 どんな人?って知りたくなった。
 ノーベル平和賞を受賞した人で日本にも
 来た事があったような気がする。
 それで、インターネット検索で調べた。
 ← クリントン大統領との2ショット写真。
 映画の中では、家庭がうまくいっていない
 のかなと思わせるシーンがあった。
 結婚は3回もしていた。やっぱり〜(笑)
 ネルソン・マンデラ氏とは?
 1978年、南ア共和国の現地人の子として生まれ、ウィトワーテルスランド大学法学部に入学。
 1944年にアフリカ民族会議(ANC)に入党し、反アパルトヘイト運動に取り組み始めた。
 アパルトヘイトとは、白人と非白人との関係を差別的に規定する人種隔離政策のこと。
 この時代の南ア共和国は、人種によって住む地域を決めたり、レストランやホテルなどの
 公共施設を白人用とそれ以外に区別したり、人種の違う男女の恋愛・結婚を禁止したり
 そのほか就職、賃金、教育、医療、宗教など日常生活のあらゆる部分において非白人を
 差別する政策が制度化されていた。
 ネルソン・マンデラが所属するANCは、この非人道的な人種差別に抵抗し、
 戦うべく立ち上がったのである。
 しかし、この運動によってネルソン・マンデラは、反逆罪に問われることとなった。
 1961年にウムコント・ウェ・シズウェ(民族の槍)という軍事組織を作り、
 最初の司令官となったネルソン・マンデラは、1962年に逮捕。
 1964年からロベン島に収監、1982年からはケープタウン郊外のポルスモア刑務所に移監。
 1990年に釈放されるまで、27年もの長きにわたって獄中生活を余儀なくされた。
 それでも反アパルトヘイト運動への熱意は衰えることなく獄中からも運動を指揮し続けた。
 釈放後はANCの副議長、その後、議長に就任。アパルトヘイトを撤廃する方向へと
 南ア共和国を導いたことで、1993年にはノーベル平和賞を受賞する。
 1994年には、南ア共和国史上初の全人種参加選挙が実施され、ANCが勝利をおさめると
 ともに大統領に就任。同時に新憲法が制定され、ここでアパルトヘイトは撤廃された。
 映画は、アパルトヘイトの撤廃により新たに開かれた社会を祝うかのように95年に
 南ア共和国で開催されたラグビーのワールドカップを通して、大統領就任2年目の
 ネルソン・マンデラが、自国をひとつにまとめていく過程を描いている。

  2010年1月31日(日)     「アバター」       
 興行収入が「タイタニック」を抜いて1位になったという映画「アバター」を見てきた。
 ニュースによると「タイタニック」が1年半かかって達した数字を「アバター」は、たった
 39日で更新した。日本でも5週連続で興行収入1位で、70億円に達しているとか。。。
 SF映画だし、見たいなんて思っていなかったのだが、何故?そんなに人気があるの?と
 気になった。 主人に言うと「見てみたいね」と意見が一致した。 
 宇宙の星バンドラは、不気味な感じもするが、自然豊かな魅力的な星だった。
 幻想的な美しい森の中を、主人公が駆け抜けるシーンは圧巻だった。
 蛍光色に光る草花や、想像を絶する巨木、見た事もない獰猛な動物、巨大な鳥たち
 どれがCDなのか、詮索する暇もなく映画の中にのめり込んでしまった。
 めがねをかけて見る3Dのスクリーンは、昔、見た飛び出す映画とは違っていた。
 すぐ目の前で動いているように見える場面や、奥行きを感じる場面で、
 映画の技術が ここまで来たのかと、感心した。
 映画を見終わって感じた事は、宮崎アニメの「もののけ姫」と似ていると思った。
 森を荒らす人間と、その森に宿る神々、動物との闘いを描いた「もののけ姫」。
 宮崎アニメを映画館で見たのは「もののけ姫」1作だけ。
 評判が高くて、大人も見ているアニメの映画という事で、友達と見に行った。
 スケールの大きな映画で、アニメと忘れてしまう程で映画館で見るべき映画だと思った。
 「アバター」も映画館で見なくては、この迫力は伝わってこない映画だと思う。
 作品資料より
 『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が12年ぶりに発表した、
 最新の映像技術を駆使して作り上げたアドベンチャー大作。
 ある衛星にやって来た人類と、その星にもともと住む者たちによる激しい戦闘を、
 迫力の最新3D映像で見せる。
 構想14年、製作に4年をかけた 壮大な物語と斬新な映像美に酔いしれる。
 あらすじ:
 元海兵隊員のジェイクは、遥か彼方の衛星パンドラで実行される“アバター・プログラム”
 への参加を要請された。パンドラの住人と人間の遺伝子から造られた肉体に意識を
 送り込むことで、息をのむほどに美しいその星に入り込むことができるのだ。
 そこで様ざまな発見と思いがけない愛を経験した彼は、やがて一つの文明を救うための
 戦いに身を投じていく…。
 資源の豊かな星に目を付けた強欲な人類によって企てられる、先住民の制圧。
 幾重にも変奏されるテーマがある。身体からアバターへのリンク、先住民との絆、
 生態系との調和。「繋がる」ことで生に目覚める主人公は、あまりにも利己的な人類に
 反旗を翻す。
 この映画のために開発された革新的な技術により、登場キャラクターの感情や感動的な
 ストーリー展開が圧倒的スケールで描き出される。



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